こんばんは!
来年1月22日に開催されるリアニメーションEXの公募企画に参加いたしました!
この公募企画は優秀者3名が出演することができるというもので、リアニメーション内での選考に加え、一般の方の投票による点数も加味されます!(詳しくはリンク先をご覧ください)
この記事を読んでいただいている皆さんには是非とも自分に投票していただきたいところですが、リアニメーションは自分の大好きなイベントの一つ。公募枠とは言え、すごいDJがでるべきなのです。
なので数が若干多いのですが、投票される方にはなるべく全部聴いてみて欲しいです!
同じ25歳以下の同年代の方ばかりなのですが自分が既に聴いた限りでもDJさんによってジャンルや世界観が全然違います。
正直全員面白い!
その中のうちの一つに自分のMIXがあります。
今回も自分の好きな曲でMIXを録ったので、解説しようと思います。みなさんの投票の判断材料になればいいかなって思います。
『出れんのか?!リアニ!!』公募MIX by VDJ:gekko
1 Shelter(Bright Land Remix) by Porter Robinson & Madeon
2 星屑のインターリュード(Serji Remix) by fhana
3 Star Good-Bye(Star Guitar & Little Good-Bye mashed up by VDJ:gekko) by The Chemical Brothers
4 Kosmos,Cosmos (Alinut Bootleg Remix) by 萩原雪歩 (CV:落合祐里香)
5 M.O.C by 川井 憲次
6 Ghost In The Shell by 石野卓球
7 EXTRA by ケン・イシイ
8 Get It By Your Hands(Sky Road Edit) by Hiroshi Watanabe
9 sakura slippy -Remix for Reanimation9 Gekko Floor- by Underworld
10 Niji(Mijk van Dijk's for Girls remix) by 電気グルーヴ
まず、今回の公募においてリアニメーションさんから「VR・AR」というテーマを与えられました。このキーワードには文字通り「バーチャルリアリティ」や「拡張現実」と言った直接的なイメージがついてきますが、自分はそれに加えて「会えないヒト・モノ」や「非現実世界」、「非現実への没入間」などのイメージを抱きました。
VR・ARにはサイバー系SFだけでなく、ループ物やセカイ系みたいな構造の世界観のものもマッチしますし、リアルな世界観であっても「会いたくても会えない」なんていうものも合うと思います。
また、昨今のクラブミュージックは一曲一曲のパンチが強くて瞬発的な盛り上がりが多いのですが、今回自分が主軸にした「テクノ」においては1つのセット全体が1つの構造体を持っていて現代ではあまり感じることのできない独特な「没入感」があります。
自分にとっては「現実を忘れて楽しむ」というよりかは「現実を受け止めて次の次元に昇華する」イメージがあるんですよね。
こんな感じで「ちょっと古典的なSF」を「ちょっと古いテクノ」でプレイしています。
30分間是非お楽しみください。
1 Shelter(Bright Land Remix) by Porter Robinson & Madeon
一曲目から2016年一番の楽曲、Shelterをかけさせていただきました。
今回のMIXのテーマであるVR、ARに最もマッチしている今年の曲である自信はあります。
この曲のMVが公開された日の朝一番に見たのですが、圧倒的な世界観にナミダを流してしまいました。
ポタロビの曲全体に言える「孤独感」「違和感」がついに日本のアニメーションで表現されたという本当にすごい曲なんです。
あと、先週の記事にも書いたのですがこのMVの主人公「凛」役の声優さんが山梨県出身の三澤紗千香さんなんですよね。
色々な理由があるのですがこの曲は自分にとって特別で、今回のMIXに一番マッチしていると言っても過言ではないのです。
2 星屑のインターリュード(Serji Remix) by fhana
Future Bass繋がりでこちらをかけさせていただきました。
このRemix、本当にキレイに天体のメソッドをまとめているんだなって思います。
今年の5月21日に自分が出演したオタクション1回目でこの曲の為にMVを作りました。
※この動画の30分20秒くらいからのを見てくれると嬉しいです。
オタクション ZiL再現VDJ from VDJ:gekko on Vimeo.
これを作る際に「ノエルがいるかいないか」といった部分にかなりこだわりました。アニメの最後のあたりの話になるのですが、今までいたヒトが忽然といなくなる。それを目の当たりにして今までの思い出をかき集めて、理想の未来をつかみ取る。そんなビジョンが見えたのです。
ある意味VRやAR、夢と現実っていうテーマに合うのかなって思いました。
3 Star Good-Bye(Star Guitar & Little Good-Bye mashed up by VDJ:gekko) by The Chemical Brothers
この曲あたりから自分の本領である「テクノ」に入り込みます。
テクノの名曲、Star GuitarとゼーガペインのEDであるリトルグッバイをマッシュアップしました。
ゼーガペインというアニメは仮想空間でしか生きられない人類が現実で生きるために立ち向かう作品です。ですが、このアニメの一番すごいところは「仮想現実であってもそれはかけがえのない思い出で切り捨ててはいけないもの」っていう心を持っているところなんですよね。
例えば映画「MATRIX」なんかでは「仮想現実は敵で早く人類を解放せねばならない」なんて思っているんですがゼーガは違う。「仮想世界でも今まで暮らしてきた世界」って大事にするんです。
今年、放映10年目にして初の新作映画の公開もされたことですのでかけました。
あと、マッシュアップ元のStar GuitarはRe:animation7で自分の一番好きなDJ REV-TUNEさんが最後にかけた曲で、すごくきれいな曲なんですよね。
この曲を聴くたびに落ち着きつつも明日を生きようっていう気分になる。今を見直すことができるんですよ。
4 Kosmos,Cosmos (Alinut Bootleg Remix) by 萩原雪歩 (CV:落合祐里香)
今回唯一のアイマス曲です。他にもかけたかったのですが時間やテーマ性を考えてこの曲に落ち着きました。
原曲とは違いミニマルでちょっとドープな感じになっていますよね。
歌詞自体が少しサイバーチックなので「会えない場所にいる偶像(アイドル)」っていうイメージがとてもあります。また、Remix自体がかなりドープなので、冷たい感じが少し付与され「決して会えない彼方にいる偶像」っていうイメージになってきます。
また、アイドルとプロデューサーという「決して越えられない壁」があるのもまた事実。現実に存在していても触れられないようなものなのかなって思いました。
5 M.O.C by 川井 憲次
更に古くなっていきます。押井守版攻殻機動隊のBGM「謡Ⅲ reincarnation」のRemixです。
攻殻機動隊という作品は日本を代表するサイバーパンクSF作品だということは既に皆さん知っているかと思います。
押井守という映画監督は「夢か現実か」と言ったテーマの作品が多いです。
一言で表すことが難しいのですが、押井作品はこのテーマに相応しいものを持っているのだと思います。
6 Ghost In The Shell by 石野卓球
攻殻機動隊繋がりで本格的にハードテクノに持っていきます。
PS版攻殻機動隊のOP、Ghost In The Shellです。
このゲーム、サントラが世界的に有名なテクノトラックメイカーばかりが参加してるんですよね。自分はPSを持っていなかったのでYoutubeでずーっとOPを見ていました。OP自体が少佐との仮想訓練なんですよね。
2000年前後っぽい無機質だけど攻撃的なハードテクノですね。本当に痺れます。
また、劇中の世界観が原作のコミカルな物に近いらしいのでいつかやろういつかやろうとは思っているのですがなかなか機会に恵まれません…
7 EXTRA by ケン・イシイ
1曲目にかけたShelterはPorter RobinsonがA-1 Pictureにかけあってできた「アニメに掛け合ったクラブシーン」で有名ですが、実は昔同じことをした曲がありました。それがこの曲です。
クラブミュージックでありながら森本晃司がアニメーションを制作しているんですよ。最近はHotel Moonsideを始めとした「アニメがクラブシーンに近づく」といったものが多いのですが、これやShelterに関してはその真逆なんですよ。クラブシーンでありながらもアニメの世界観を欲したんです。
荒廃した東京に妖しげな絵が連続するEXTRAのMVはken ishiiの世界観が完全にマッチしています。
ちなみにこの森本晃司のアニマトリックスでの作品「ビヨンド」がものすごく好きなので是非見てください。
8 Get It By Your Hands(Sky Road Edit) by Hiroshi Watanabe
ここから自分がDJを始めたきっかけであり、今もメインテーマに据える作品「エウレカセブン」にシフトしていきます。
みなさんご存じ「チャールズのフェイバリット」です。
名曲ですし、アニメ中でかなり重要なシーンでかかったのでこれを聴いただけで悶える方が多いのではないでしょうか?
特に今年はリアニでこの曲の製作者Hiroshi WatanabeさんがトリのDJをし、最高にフロアがあがりましたね。そんな思い出もあるのでかけさせていただきました。
9 sakura slippy -Remix for Reanimation9 Gekko Floor- by Underworld
これも夏のリアニでの思い出です。
月光フロア最後のDJ REV-TUNEさんの最初の曲です。SakuraとBorn Slippyのマッシュアップです。これには本当にびっくりしたし、本当に初めてDJを聴いて泣いてしまいました。
Sakura、これはエウレカセブン最後のOPで最終話の挿入歌。色んな人の思いが詰まっているんです。
そしてBorn Slippy、これはエウレカセブンの元ネタの一つである「Train Spotting」の代表曲です。来年には続編もやる映画で、自分自身楽しみです。
エウレカセブン好き、テクノ好き、その二つを完璧に混ぜたのがこのマッシュアップなんですよね。
どちらの曲も未来を向いていける優しくて力強い曲。だからこそここまでいいマッシュアップなんじゃないかなって思います。
10 Niji(Mijk van Dijk's for Girls remix) by 電気グルーヴ
今回のセットの最後です。
エウレカセブン最終話の挿入歌「虹」のRemixです。
虹は日本だけでなく世界的にもトップクラスにアンセムなテクノ曲なんですよね。
このRemixはドイツでかなり有名なMijk van DijkのRemixになります。
多分中学三年生くらいの時に見た板野サーカスの総集編みたいな動画のエウレカパートのBGMがこのRemixだったと思います。
原曲もいいのですが、この曲はRemixにもそれぞれの物語があるんです。自分がRemixに最初全く抵抗がなかったのはこの曲を始めとしてエウレカセブンにはクラブミュージックの側面があったからなのかもしれないです。
虹の綺麗さを更にトランス風にして、最後はまだまだ続く!っていう感じの終わり方なんですよ。
自分のリアニメーションに対するDJはこれで終わらない! 絶対にフロアに出てやる! っていう意味もあるんです。
最後のあたりはエウレカセブンという自分の好きなコンテンツでVRやARには関係ないように見えると思います。
最初に述べたように今回はテクノを主軸としていて、特有の陶酔感・没入感を感じられるようなセットなんですよね。自分の中でテクノを知れたきっかけ、テクノの中心にあるのがエウレカセブンなんです。
そして、自分自身、エウレカセブンをリアルタイムで視聴していなくて、後追いなんですよ。TSUTAYAでDVDを借りて、ネットで当時の様子や考察を読み漁る。中学二年生からそういう風に接してきました。
現実に今、存在せずネットの中にのみ存在する。
そんな状況で8年近くエウレカセブンに接し続け、それをきっかけに今はいろんな人に出会えた。そんな自分の物語も少し込めてみました。
長文になってしまいましたが、このセットは自分にしかできなかったものだと思います。そして、セットに対する思い入れは世界で一番あると思います。
もし自分のMIXがいいなって思っていただけましたら、ぜひ投票していただけると嬉しいです。
gekko、本当に頑張ります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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