一週間フレンズ。が好きな訳

2016年3月6日日曜日

アニメ

t f B! P L
今更ながらアニメ一週間フレンズ。について書いていこうと思います。






一週間フレンズ。は葉月抹茶原作、2014年の春に放送された1クール計12話のアニメです。

 ネット上での反響も高く、来年実写映画が公開されるみたいですね。




意外と評価されている作品ですが、自分は少し違った文脈で評価しています。2010年代のアニメでは間違いなく最高傑作とも言えるアニメだと言うことを書いていきますね。





まず、前提としてヒロインである藤宮さんは毎週月曜日になると友達の記憶のみが綺麗に消えてしまう女の子。タイトルの由来でもありますね。
彼女を好きになった主人公、長谷祐樹が様々な苦難を乗り越えて何度も友達になり続けるという話です。

これちょっと違う視点から見るとループ物として捉えられます。
毎週毎週月曜日から金曜日まで友達としての記憶を作り、記憶がリセットされ、月曜日からまた同じことを繰り返す。
しかし、一般的なループ物(ゼーガペイン等)に比べて明らかに違う点はループする側が一人で、物語のメインはループの外側という点です。また、ループする側も自らの境遇に気づいています。
日記等のツールを用いて何とか先に進むのですが、変則的なループ物だと捉えてもいいでしょう。

ループ物にありがちな、同じような行動を避けるが、ループ物の闇にハマり ってしまうという点も描かれていて良いです。






次にリアルな高校生を描ききっているという点も良いです。放映当時、自分の周りでは「長谷もっとしっかりしろ」という声が多かったのですが、彼普通の男子高校生なんですよ。超人でも何でもなく。
ただ一人の女の子を救うために色々な苦難に立ち向かっているだけです。これがフィクションということで物語の展開を生むためにやや、活発気味ですが普通の男子高校生。ヒーローになり得ないような存在です。
彼が彼なりに考えて、間違っていたり行き詰まったら周りが助けてくれる。最高の構成です。
また、藤宮さんの境遇や気持ちも心に突き刺さる物があります。





そしてビジュアル面。絵柄と色彩が非常に美しい。これは葉月抹茶先生の特色でもありますが、アニメの中でもかなり好きな色合いです。



内容に関して言及するのはあまり好きではないのですが、一話で世界観説明、途中までサクセスストーリー、幸せの絶頂でどん底へ叩き起こし、主人公なりの答えを見つけ出し終了。
よい構成です。本当に良い。一人の人を求め、後半新キャラに振り回されるのは仮面ライダー響鬼に近い構成ですね。最終話の長谷の成長具合と心境。終わった後に心に残り続ける作品です。
みなさん。騙されたと思って見てください。邦画の流れを組む良い作品なのです。









ところで余談ですが、実写映画をリリイシュシュのすべてでお馴染みな岩井俊二監督に作って欲しかった…
かつて学生のリアルを、描けるのは彼しかいなかった…

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