Re:animation12お疲れ様でした

2018年8月4日土曜日

イベント 日記

t f B! P L
今更ですがRe:animation12お疲れ様でした!


Re:animation9で参加してから3年目、今回は僕の故郷山梨で開催ということで、新卒の忙しさもありましたが今回かなり気合を入れていきました。

 
(前日設営の様子です)

昨年に引き続きNXS2+PLX1000のフルセットに加えてDDJ-XP1も設置されているという業かぶりでした。






屋外の、しかもドーム状のブースでしてね。なんとなくRAVE感マシマシのフロアで楽しかったです。
また実質上のサブフロアでしたが音響はとても良く、低音も響くしかなり好きな感じでしたね。本当、出演できてよかったです。去年出演したようなメインステージのような感じとは打って変わって若干のアングラ感もありつつ、抜けの良い音響でここに出演した人にしかわからない爽快感があったと思います。






今回はまさかまさかの1日目のトップバッター!
昨年度公募優勝してから1年でOPという大役を任されるということもあってかなり悩みました。
2日間のHILL SIDE STAGEの雰囲気を決める重要なポジションであり、そしてメインであるRIVER SIDE STAGEのOPは今を時めく中村瞳子さん。昨年度ご一緒に2回ほどイベント出演させていただきましたが、僕がどうあがいても彼女のカリスマ性には太刀打ちできないと思いました。
なので自分の出番は全体を通して「テクノ・ハウス」系でちょっとずつ温めようかなあなんて考えていましたが、次の方が今回のアニソン原曲部門の公募優勝者のなな妹さんということもあって最終的にはポップス的な要素まであげていかなきゃいかん!とも考えました。

なので雰囲気においては
「序盤はじっくりともりあがる系の楽曲~終盤にかけて音数が増えていってちょっと楽しげ」
みたいな構成をとりました。


また、現在は違いますがgekkoは山梨にて23年間を過ごしてきました。
そのように「山梨にゆかりのある出演者」としては一番の大役を任されたのかなあと思っています(昨年度のRe:animation10に出演したということもありますしなんだかんだ山梨代表感はありますよね…勘違いかな…?)

なので「山梨感」を取り入れようと思ったのですが、OPということもあったのでゆるキャン△やMマス、輿水幸子など他の方がやりそうな山梨感は避けて「gekkoらしい山梨感」をとても重視しました。






というわけで今回のDJセットはこちらになります。





いつもながら、順を追って解説してみましょう。




DEAR FUTURE(sin of 95's mix)
Re:animation12 HILL SIDE STAGEの最初の曲がこれで動揺した方も多いのではないでしょうか。
輪るピングドラムよりDEAR FUTUREのブートになります。原曲ではポストロック的な要素が強くクラブ音響では若干キツい部分がありまして、キックやベースを足しつつちょっと色の違うような曲にしあげてみました。

今回のgekkoのルーツ的な要素を最大限に体現しつつ、落ち着きのあるテクノ・ハウス要素を内包、尚且つ一定数のオタクのみなさんが唸る曲ということでこの曲がぴったりなのかなあと思いました。
ピングドラム全体を通したディストピア味あふれる世界観がやはり好きなんですよ。あのどうしようもない拭うことのできない罪。それが2010年代初頭で描かれたことに意味があるのだと思います。
また、劇中のKIGAの会がテロを起こした日や高倉兄弟・荻野目苹果の誕生日である1995年3月20日とgekkoの誕生日である1995年3月1日が日時的にかなり近いので初めて視聴した時からちょっとした親近感というか運命を感じていたんです。








Star Good-Bye
こちら2年ぶりくらいにかけました。The Chemical Brothersの往年の名曲であるSTAR GUITARとゼーガペインのEDであるリトル・グッバイのマッシュアップです。
ピングドラム由来のちょっと重めの空気を受け継げるアニメって中々なくて、その中で色々探した結果こちらになりました(若干終盤っぽい空気になりましたがそれもまあありということで…)
STAR GUITARといえばRe:animation7でREV-TUNEさんがかけているのを見て初めて知った曲で、野外という環境にかなりマッチしたエモい曲だと思っています。(PVも電車の車窓をただただ映すというテイストのものですし今回なにより電車での長旅の方が多かったと思うのでそういう境遇も知ってる人に伝わってくれたら嬉しいなと)

ゼーガペインって最終的にハッピーエンド感ありますけど、そもそもオリジナルはもう生きていないしあの世界でもキョウは何年も実体化できるまで待たなきゃいけないしで「敵」がいなくなっただけのディストピア世界であることは変わりないんですよね。
劇中の辛さではピングドラムに匹敵すると思いますし、それでも熱血(というか上腕二頭筋)で解決するあたりとても好きです。









光(Ray of Hope mix)
このあたりから昨今流行りの今っぽいハウス感を出していきます。
キングダムハーツのOPで有名なあの光のPUNPEEによるRemixです。
今年はキングダムハーツ3の情報が多く出て、ようやっと発売の目途が経ったようでファン(とはいっても1と2しかやったことありませんが)としてとても嬉しい年でした。
昨年度リリースされたこのRemixはFuture感がありとても綺麗な音です。
前後の流れを考えていれてみましたがいい雰囲気になってくれてよかったです。









Be The One("Let's start experiment!!" MIX)
今回こいつが序盤での最初の山だったかと思います。現在放送されている仮面ライダービルドのOPの公式Remixになります。Beverlyの6/20発売のアルバム「24」のボーナストラックとして入っているPandoraの浅倉大介によるもの。
原曲よりもEDM調の強い音色となっており、光と合わせてとても壮大な雰囲気を作ってくれました。
今年の仮面ライダー、テーマとして国家戦争だったり、兵器製作者の是非が問われたりとかなり重いものですし、劇判が川井憲次だったりとで平成最後に相応しい作品であると思います。今まさにラストスパートなので皆さんみてください。









Get Glory Days By Your Hands
こちらも今回のために製作したマッシュアップです。エウレカセブンハイエボリューション1より「Get it by your hands」と「Glory Days」のマッシュアップになります。
今回最初のエウレカセブンは少し遅めでした。
こちらGet it by your handsの製作者であるHiroshi watanabeさんが現場でやっていたリアルタイムマッシュアップが元ネタでそれを自分なりに再現してみたのがこれ。
Get it by your handsが父から子に向けられたような曲であって、Glory Daysがその逆で子から父に向けられたような曲ということもあり、エウレカセブン中盤のあのストーリーに対するアンサーになるのかなと感じています。
何よりこの2つ、とても気持ちよく混ざる。ここを起点に今までの若干ドープな雰囲気から更にテクノ感を増していきます。








EXTRA
ここで投入したのがテクノゴッドKen IshiiによるドアンセムEXTRAです。
もうこれは間違いない。生まれてから20年と少しですがやはりここぞという場面で使うとフロアの盛り上がりが尋常ではなくなります。それでいて音はエレクトロニカ的な落ち着きのあるものなのでまだまだ盛り上がる力を残してくれるものでもあります。
ちょっとオタク的な目線で解説しますと、1995年に発売されたこの曲のMVはAKIRAやアニマトリックスのビヨンドで有名な森本晃司監督によるアニメ作品になります。
独特なアンダーグラウンド味の溢れる映像は今見ても衝撃を覚えることかと思います。
ここで大ネタを投入しつつ、お次もテクノアンセムを…








Two Months Off
先ほどのEXTRAのサードブレイクに重ねるようにして2分以上のロングミックスをいたしました。ご存知UnderworldのTwo Months Offになります。
こちらも大アンセムですね。ユビラーイティンというフレーズが徐々に聞こえてくるあの感じ、とてもテクノ的で楽しくなりますよね。
あと儚げで美しくシンプルなブレイクから徐々にリードが入ってきて盛り上がるところは圧巻です。
MVもぶっとんでてオアシス的なところで男性が踊り狂っているのですが徐々に宙を舞ったりして完全にトリップしているのがわかります。
そういえばEXTRAはトラブルでレコードをかけられませんでしたがTwo Months Offだけはなんとかレコードでかけさせていただきました。
レコードのジャケットをフロアに見せびらかしたの、本当に楽しかったです。









青い栞(VDJ:gekko Jersey club bootleg)
ここから少し空気感を変えていきます。ご存知gekkoのJerseyブートのうちの一つ「あの花」より青い栞のjerseyです。これまでのテクノ地帯を乗り越えた先にあのメロディが聴こえてきて気持ちよかったですね。
Jersey clubっていうとちょっと間の抜けたかわいらしいサンプルで刻んだハッピーな曲っていうイメージが強いかもしれませんが、僕のJerseyはちょっと落ち着いた気分になれるポップスをよく使います。エモーショナルな雰囲気にあの刻みやキコキコが良く合うんですよね。
また、あの花全体の雰囲気だったり舞台である秩父に通じる「田舎感」が会場で味わえるなーなんて思いかけさせていただきました。











南風(VDJ:gekko for Re:animation bootleg)
今回のためにご用意したブートになります。実はgekkoメチャクチャレミオロメンが好きで、人生で初めて音楽にハマった切っ掛けがレミオロメンの2ndアルバムのether。更に言うとそのアルバムに収録されていたこの曲なんですよ。(当時小学5年生だったんですが今でもその衝撃は忘れられません)
山梨開催ということもあり、更に今回は自分自身のルーツを探すというものがテーマでしたのでこの曲を外すことはできませんでした。
こちらもDEAR FUTURE同様バンドサウンドでクラブ音響に耐えられないと思いなるべく原曲に忠実かつ鳴りのよいブートを作るよう心掛けました。
十何年も好きでい続けた思い入れの強い曲ですが、レミオといえば粉雪を連想されることが多いですし若干マイナーな曲、更に言うと曲の舞台は3月~4月くらいなのでかけるのに勇気がいりました。ですが、フロアのみなさんの多くにブチあがっていただけたのでちょっと泣いてしまいました…レミオ好きでよかった…












TOKIMEKIエスカレート(VDJ:gekko for Re:animation Remix)
去年一発目にかけたものの再マスタリングバージョンです。
去年もかけたのに今年もかけるのか?っていうのには自分自身疑問があったのは事実です。もちろんgekkoといえば城ヶ崎美嘉ですし、このRemixみたいなイメージがあると思います。それも理由の一つですがこれをかけたのにはもう一つ大きな理由があります。
僕はTOKIMEKIエスカレートという曲が大好きです。その理由がなんなんだろうってずーっと考え続けてきたのですが、先ほどかけさせていただいたレミオの南風と歌詞が対になってるんじゃないかという仮説にたどり着きました。
勿論本当はまったく別々の曲なのですが南風が男性目線、TOKIMEKIエスカレートが女性目線で同じ恋について歌っているとするとぴったりというかとてもしっくりくるんです。
そんなこともあってこの二曲は連続でかけなきゃ!って思ってました。
やっぱりいい曲でしたねTOKIMEKIエスカレート。










Theme of Cinderella girls(VDJ:gekko bootleg)
シンデレラガールズつなぎでこちらも。少し前に製作したシンデレラガールズのテーマネタのブートです。
僕自身アニメからシンデレラガールズにはまった人間なのですが劇伴がどれも素晴らしいです。
その中でもこちらM01A、アニメ版の象徴的な曲ですね。物語の始まりでもあるし終わりでもある。桜の舞う春を想像させる綺麗な曲です。
その曲を刻みJersey clubにしてみました。青い栞と同様ですがこちらもエモーショナルな気持ちになれるJersey clubかと思います。
そして曲の後半ではBPMを一気に加速させてドラムンベースになります!元々気持ちのいい曲ですがここからもまた別の気持ちよさを発揮してくれました。










さよならバタフライ
こちら、先ほどのブートからピークを持続させるように(若干ミスリードを誘いつつ)繋ぎました。さよならアンドロメダとswallowtail butterfly~あいのうた~のマッシュアップです。
さよならアンドロメダは二日目の同じステージで作曲者が出演されるので外しました!
レミオロメンと同様に小林武史プロデュースのあいのうた。僕の好きな映画監督岩井俊二作品の主題歌でもあります。
僕が生まれたころの映画ですがとても好きな作品、好きな方も勿論いるはず。少しでも伝わってくれていたら嬉しいです。














秘密基地(The LASTTRAK Remix)
エウレカセブンDJとしてこれを流さないわけにはいきません。エウレカセブンED1秘密基地のThe LASTTRAKさんのRemixです。
リアニといえばこれですし、僕が一番最初に好きになったアニソンRemixです。
ドラムンベースでDJする機会ってあまりないのでかなり久しぶりにかけましたがやはり最高ですね。
5年間くらいずーっと好きな曲を、ゆかりのあるイベントでかけられて本当に嬉しかったです。(実はDAY1のRIVER SIDEのトリのヒコクさんもかけてたらしいのです)








ユナイト(VDJ:gekko for Re:animation Remix)
今回のオオトリです。アクセルワールドED2、「ユナイト」のRemixです。
今回のために、本当に今回のために作ってきました。
何故今回BPMをあげてまでこの曲をかけたのか。それはこの曲を歌っている声優「三澤紗千香」さんに由来します。
三澤紗千香さんはアクセルワールドの黒雪姫役で有名になった声優さんです。クラブ界隈では数年前にリリースされたポーター・ロビンソンの「Shelter」のアニメMVの主人公「凛」の声優としても有名でしょうか。
彼女は実は山梨県出身。そう、今回のRe:animation12の開催地である山梨県出身の声優さんです。
リアニ自体が開催当初から「アニメ×クラブ」を押し出してきており、更に今回は「山梨」というキーワードがそろったのでこれをかけないわけにはいかない。そう思いました。
Remix自体もちょっと頑張ってFuture Bass要素のあるLiquid Funkを目指して製作してみました。
Shelterのボーカルカットアップやコードを利用してあたかもShelterとユナイトのマッシュアップになるようにしてみたのですがいかがでしたか?
ハーフやドラムン帯で楽しんだ後、最後はShelterのピアノソロで終わるちょっと儚い感じがいいですよね。

ちなみにここまでの繋ぎは「いくら手を伸ばしたって届くはずのない大きな大きな空」「止まった掌震えてるの躊躇して」「伸ばした手と理想は遠く仰ぎながら何もつかめないまま」とちょっと似たような歌詞が出てくるのも面白いです。




僕のリアニ12はこんな感じでスタートいたしました。
今回自作曲が去年から増えまして10曲とかなり大変でしたがその分思い通りの雰囲気でフロアを暖められたかなあなんて思います。
お越しいただけた方ありがとうございました!またいつか、gekkoと乾杯いたしましょう!

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